ノロウイルス検査と検査キット

ノロウイルス検査にはご存知かもしれませんが、便の検査が必要です。まわりの人への影響、潜伏期間を考えると、ノロウイルスであるかどうかによって、食事、予防、消毒の必要の有無等、状況は相当違ってきますから、不安がある場合は、早急にノロウイルス検査を受ける必要がありますよね。検査してもらうには病院に行く必要がありますが、病院によってノロウイルスの検査キットをも持っているところと持っていないところがあるようです。便からのノロウイルス検査を無しに、単にその症状からノロウイルスと診断されていることもあるように聞きます。したがって、受診する場合はノロウイルスの検査キットをもっているような、専門的な実力のある病院に行く必要があるでしょう。場合によっては、嘔吐等の強い症状が無い場合には、ノロの可能性がないと診断を下し、ノロウイルス検査しないという判断を下すこともあるでしょうが、そのような判断を正確に下せるかどうかも、その病院の実力によるわけですね。

ノロウイルス検査方法とは

種々のノロウイルスの検査において、その確定診断は便や嘔吐物などの排泄物を検査してノロウイルスを検出する以外にありません。以前は、電顕でウイルス粒子を確認していたそうですが、厚生労働省の情報を見ると、最近はリアルタイムPCR法やRT-PCR法などの遺伝子を検出する方法がメインみたいです。都道府県の衛生研究所などには、このような方法によるノロウイルス検査は実施できないと思います。しかし、これに代えて、臨床現場で検査できる検査キットが市販されているようなので、それを所有している病院ならノロウイルス検査はできると思います。因みに、常備していない病院も多いのかもしれませんね。因みに、ノロウイルスの検査と称してネコカリシウイルスの試験報告が多く見られます。ネコカリシウイルスはノロウイルスと同属にあたりまして、エンペローブを持たないカプシドだけでできた単純なウイルスです。ウイルス構造がノロウイルスと同様で、類似した薬剤耐性を持つと想定されるため、ノロウイルスの検査用の代替ウイルスとして使用されています。ただし、ネコカリシウイルスの検証実験で得られたデータがノロウイルス検査で、同じ結果が得られるわけではありません。

ノロウイルス検査関連銘柄

話は変わりますが、万座プリンスホテルのノロウイルス騒ぎなど、ノロウイルスが猛威をふるう結果、ノロウイルス検査薬や殺菌消毒剤などの関連医薬品の需要急増します。明治製菓は手洗い用消毒剤の売上が急上昇しました。検査薬大手であるジャスダック上場のデンカ生研のノロウイルス検査キットの販売数も急上昇していますし、東証一部上場の栄研化学では検査キットが品切れ状態で、各社ともノロウイルス検査薬増産を行っています。ちなみに、検査キットとは検査薬と検査器具がセットになったもので、前述のデンカ生研では今月に入って医療機関などからの注文が急増し、栄研化学もノロウイルス検査キット受注が急増して、ストックが底をつき、一時は出荷停止の状態になったことがあります。また、各医療機関から検査を受託する企業もノロウイルス検査の受託件数が急増し、東京・板橋の三菱化学ビーシーエルや、ビー・エム・エル(BML)が活況を呈しています。この他、東ソーもノロウイルス検査関連の検出試薬を製造しているとの未確認情報があり、注目を集める可能性があります。

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